フローラルウォーターで化粧水を作る方法とは?種類別の効果も紹介

フローラルウォーターとは、アロマオイル(精油)を精製する過程で発生するの蒸留水です。フローラルウォーターには、植物による肌に嬉しい成分がさまざまに含まれており、精油と比べてアロマ成分がマイルドなため、直接化粧水として使うことができます。本記事ではフローラルウォーターで化粧水を作る方法と、その効果について解説します。
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フローラルウォーターで化粧水を作る方法
フローラルウォーターを化粧水として使う方法には、以下の3つが挙げられます。
- フローラルウォーターをそのまま使う
- 精製水と混ぜて使う
- アロマ化粧水のベースに使う
フローラルウォーターをそのまま使う
フローラルウォーターは精油と比べて、芳香成分の含有量が少ないので、希釈せずにそのまま使うことができます。ただし保湿力が少ないため、保湿効果を高めたい時はグリセリンを加えると良いでしょう。
精製水と混ぜて使う
精製水とは水道水や井戸水などの原水を、ろ過やイオン交換などの方法を用いて不純物を取り除いた水のことです。フローラルウォーターが持つ植物の香りが気になる場合は、精製水と混ぜて使うことをおすすめします。
アロマ化粧水のベースに使う
フローラルウォーターは、アロマ化粧水をブレンドする際のベースとしても使えます。アロマウォーター1に対して1の割合で精製水を加えたものを基礎として、グリセリンとエタノール、好みの精油を少し足すことで、オリジナルブレンドの化粧水を作れます。
【種類別】フローラルウォーターの効果
フローラルウォーターは、原料となる植物の種類によって効果が異なります。ここからは、化粧水におすすめのフローラルウォーター6つを紹介します。
- ローズ
- ラベンダー
- カモミール
- ネロリ
- ゼラニウム
- クロモジ
ローズ
バラから作られるローズウォーターは、古くから美容全般に良い効果をもたらすとして、世界中で愛されてきました。ホルモン調整作用もあるといわれており、日常的に取り入れたいフローラルウォーターのひとつをいえます。
ラベンダー
精油の王様といわれているラベンダーは、皮脂バランスの調整作用や保湿作用だけでなく、心身のバランスを整える作用も期待できます。
カモミール
芳醇な香りが特徴的なカモミールウォーターも、化粧水のベースに使えます。鎮痛・鎮静・抗炎症作用に優れているとされているので、肌トラブルに悩む人におすすめです。
ネロリ
ネロリはビターオレンジの花から抽出される精油のことで、フローラルウォーターとしてはオレンジフラワーウォーターと呼ばれることもあります。精神安定や鎮痛、かゆみの改善などが期待できます。
ゼラニウム
ゼラニウムはバラを思わせる華やかな香りが特徴ですが、アロマウォーターは葉から抽出されるため、グリーンな印象も併せ持っています。抗ストレス、精神安定、ホルモンバランスの調整に優れた効果を発揮するといわれています。
クロモジ
香り高い芳香を放つクロモジは、高級和菓子用の楊枝や櫛などに使われることが多い樹木です。抗菌作用や抗不安作用を持つとされています。
フローラルウォーターの化粧水を作る際の注意点
フローラルウォーターを使った化粧水にはさまざまなメリットがありますが、作る際は以下3つのポイントに注意が必要です。
- 内容成分をチェックしておく
- 初めて使う際はパッチテストを行う
- 保管方法・場所に注意する
内容成分をチェックしておく
市販のフローラルウォーターには、エタノールで希釈されていたり、添加物が含まれていたりすることがあります。化粧水として使うと肌に悪影響を及ぼすおそれがあるケースがあるので、注意が必要です。
初めて使う際はパッチテストを行う
フローラルウォーターは精油と比べて、芳香成分の含有量が少ないため、禁忌事項はほとんどありません。しかし、アレルギーや病気療養中の人は、フローラルウォーターに含まれる植物成分が重篤な症状を引き起こすおそれがあります。使用前に必ず医師の判断を仰ぎ、体調と相談しながら使用しましょう。
保管方法・場所に注意する
フローラルウォーターの多くは無添加であるため、長期間保存できません。また、保存場所によっては劣化やカビなどを招くため、保管方法や場所には注意を払いましょう。
フローラルウォーターの化粧水で健やかな肌に
フローラルウォーターには、植物が持つさまざまな力が秘められています。無添加のフローラルウォーターは化学成分を含まないため肌に優しく、敏感肌の人や赤ちゃんにも使えることが特徴です。
フローラルウォーターは精製水と混ぜたり、精油とブレンドしたりすることでオリジナルの化粧水を作ることも可能です。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考に、フローラルウォーターを使って自分だけの化粧水を探してみてはいかがでしょうか。